「礼」🧉

今日は終戦記念日ですね。全く関係ないですが私の弟の誕生日です。弟が幼い頃、誕生日を祝う日に家族で正午に黙祷を行っていました。祖父も義祖父も既に亡くなっていますが戦争経験者で、祖母が嫌がるからとあまり話したがりませんでしたが少しだけ話を聞かせて貰った記憶があります。


さて、当教室の話ですが、私自身が拘って自ら毎回意識して行っていることがあります。

それが「礼」です。

私の母は茶道を教えていたので、私も茶道を学ぶ機会がありました。西洋文化を少し学ぶ傍ら、自身が日本人として日本の文化も学んでおくことは大切だと思い、学び始めたのは良いのですがその奥の深さにやや気後れして今はサボりの一途です。ですが学んだことは日本人としての侘び寂び、精神に心を動かされて誇りを持つこともでき、良かったと思います。

茶道には「道場制」というものがあります。茶室へ入る前、後そしてそれらの準備や後片づけなど、いわゆる分かりやすい例えで言えばルールです。

全部で13ありますが、その一つに

「床を敬し花を賞するは場主に挨拶以前たるべし」

とあります。茶室に入ったら先ず、床の間を拝見します。そこには季節やその時期、その日の意味を表現する掛け軸と、野のように山のように表現された茶花が生けてあります。そうやって少しずつ現世から自分の気持ちや精神を茶道へ集中させるのですが、床の間を敬した後に必ず「礼」ご挨拶をします。先生に、そして皆さんに。これからお稽古または茶会が始まるという意味です。ご挨拶「礼」はお稽古または茶会が終わった時にも必ず行います。

そういえば、日本人が礼に始まり礼に終わるという精神は茶道だけではないように思います。


ヴァイオリンにも同じ事が言えると私は思っていて、生徒さんにもその精神を大切にしたく、講師自らレッスンの始まりと終わりに挨拶「礼」を行っています。そこには気持ちの切り替え、いわゆるお互いのスイッチがあると思っています。お喋りや余談はレッスン外の事です。これからレッスンを始める、レッスンが終わった、この切り替えは集中力や気持ちの切り替えに有効ですね。このブログを読まれて少しでも気になりましたらご自身の生活にも意識されてみてはいかがでしょう?勉強する時に教科書に敬し終わったらまた敬すのです。いつまでもだらだらしているより良いかもしれません。



残暑厳しいざんしょ🍉🪭😆

今日も良い日をお過ごしください🌞

五十嵐ヴァイオリン教室

練馬区高松と太田市石橋町のヴァイオリン教室

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